牛蒡夢

□煌めく蒼の泡沫
2ページ/3ページ







「お前なぁ・・・」



「危険はねえし、何も問題ねえだろ」



「いいんじゃない?

今回は大した仕事じゃないしさ」



「はぁ・・・そうじゃなくて

お前絶対に俺達に仕事を押しつけて

ミルクとイチャイチャする気だろ!!」



「・・・・・・んなこと・・・ねえ」



「説得力無さ過ぎだっ!!!!」



「まあまあ、落ちつきなよトーマ。

って、あれ?ミルクは??」



「ああ・・・アイツ、自分の星と

この星以外の星は初めてだから

一応身体検査しとくんだとよ」



「まあ、当然だわね〜」



『あ、お待たせしましたぁ』



「!?おまっ・・・その格好」







やっと来たミルクを振り返ると。

俺がこの前調達してきた

淡いピンク色のワンピースを着ている。

だが、それはコイツの膝よりも

遥かに上の短さで

少し屈めば見えてしまうくらいのもの。

しかも、上も背中が大きく開いて

肩ひも一本解けば脱げてしまう。

脱がしやすいからって理由で

プレゼントしたわけだが

こんな風に他のヤツらに見せるなんて。







「へぇ、可愛いじゃない。その服」



『バーダックがこの前くれたの』



「おい、ミルク!!

他にもあっただろ!?

んな、ヤらしい格好してんじゃねえ!!」



『え!?こ、これ、ヤらしいの!?』



「それはお前だけだろ!?

っつうか、もう出発時間だから

さっさと行くぞ」



「はい、バーダックも諦めて

乗った乗った!!」



「・・・ちっ・・・仕方ねえ。

いいか、ミルク。

絶対俺から離れるなよ?

特にトーマにその格好で近づいてみろ。

確実に襲われちまうからな」



『えっ!?な・・・ぅ、うん』



「人を節操なしの変態みたく

言ってんじゃねえ!!

いいからさっさとしろ!!!」







ギャアギャア騒ぎながらも

何とかセリパがトーマを

ポット内に押しこんで

そそくさと出発した。

俺もミルクを抱えると

ポットに入った。

本来一人用だからせまいが

その分ミルクとくっついていられる。



出発してすぐにミルクは

外を見ながら珍しそうに

広がる闇と煌めく星を見つめていた。

子供のようにキョロキョロしながら

それでも、俺の腕をキュッと

つかんでいるその仕種に

早くもムラムラきている。



俺の脚の間に座っている

コイツの細腰を引き寄せ

より密着すると・・・。







『っ・・・・・・ぁ、バーダック?』



「ん?」



『ぁ・・・あの、ね・・・ぇ、と』



「・・・どうした?」



『っ・・・ぅ・・・あたってる、よ』



「ん?・・・何が、あたってんだ?」







わざと押しつけるようにしてるが

敢えてミルクの口から言わせたくて

意地悪く耳元で囁くように

問いただしてやると。

見る見るうちに俺の好きな

あのピンク色に肌を染めていく。

首から上は真っ赤だけどな。

焦りながらも言葉になってねえ

声を小さく漏らしながら

オドオドしてるミルクに

とうとう我慢の限界が来て。



そのまま強引に顎を掴んで

振り向かせると深く口づけた。

苦しげに甘い声音を漏らして

一気に俺の情欲を煽ってくる。

そんなコイツを恨めしく思いつつ

もっと乱してやりたくなった。

スルっと簡単に肩ひもを解いて

前をくつろげながら

こういうシチュエーションも

悪くないと思いなおしていた。









次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ