ワンドオブフォーチュン

□甘い甘い時間
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「ルル!」       

         

「あっ、ユリウス!」         

          

          

           



















授業が終わり廊下を歩いていると

後ろから聞きなれた声に呼びかけられた。

大好きな彼。

愛しくて愛しくてたまならない

私を過ぎる程に愛してくれている人。         

        

            

          


















「ルル、今日の授業はもう終わった?」        

         

「うん!ユリウスも終わったの?」        

         

「そうなんだ。

だから、午後から一緒にいれないかな

と思って」         

          


「嬉しい!私も一緒にいたい!」          

          

「決まりだね」        

        

        

         



















ユリウスからの申し出がとても嬉しくて

思わずはしゃいでしまった。

それでも、そんな私を

優しく見つめてくれる彼に

なんだかこそばゆく、恥ずかしくなって

なんとなく顔が見れなくなってしまった。       

        

         

         



















「ルル、どこで過ごそうか」        

        


「えっ・・・そうね・・・あっ、湖のほとりは?

あそこなら落ち着いてお話できるし」          

         

「そうだね。

だったら、ショコラプーペにお願いして

お茶とお菓子を持って行こうか」        

        

「うんうん!すごく楽しみだわ」          

        

         

         



















ユリウスと過ごす午後のひと時を思い描き

今からウキウキしてしまう。



私、こんなにも幸せでいいのかな・・・。        

          

           

           











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