ワンドオブフォーチュン

□拍手(1月)
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「大丈夫?ルル」



「ええ・・・くしゅん!」



「やっぱり、大丈夫じゃないじゃないか。

ほら・・・おいで?」



「っ・・・うん」



「うん、やっぱり

こうしてくっついてる方が

温かくていいね」



「っ、でも・・・恥ずかしいわ」



「?何で?」



「だって、周りには

他にもいっぱい人がいるのに」



「ん〜・・・でも

多分、俺達のことは

気にしてないんじゃないかな」



「どうして言いきれるの?」



「好き好んで他人の

イチャイチャを見たい人なんて

いないと思うんだけど」



「確かに・・・って

そもそもこんな往来で

くっつかなくて良いと思うの!」



「え?それはしょうがないよ」



「ぇえ?」



「だって、こんなに可愛いルルが

目の前をチョロチョロしてたら

抱きしめたくなるのは当然だよ」



「なっ・・・!?」



「それに、これだけ寒いんだから

こうしてくっついてないと

風邪ひいちゃうよ」



「・・・だったら

建物の中に入れば良いと思うんだけど」



「ダメ」



「どうして?」



「今はね、少しも

ルルと離れたくないから。

こうしてたいから、ダメ」



「っ・・・もう!

知らない!!」



「うん・・・温かいね、ルル」



「・・・ユリウスも

温かいわ」










〜END〜


 

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