落乱
□濡れて、乱れて、呑まれて
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【こんな私達です】
「どうしたの？桜」
『えっ・・・』
「いや、さっきから
痛いくらいに視線を感じてね」
『あ、ご、ごめんなさい・・・
嫌だよね、そんなに見ちゃって・・・』
「いや〜・・・誘ってるのかな？」
『っ！？！！』
「ふふっ・・・真っ赤になって
あ〜んなこととか
こ〜んなこととか
色々しちゃってるのに」
『だ、だってぇ・・・』
「まあ、そういう初なとこが
桜の可愛いとこだからね〜」
『っ・・・雑渡さんの
そういうとこ・・・私、大好きです』
「・・・うん、やっぱり誘ってるんだ。
じゃ〜今夜も頑張らないといけないね」
『ぅ・・・ちゃんと晩御飯
食べてからですよ〜？』
「そうだね。
ちゃんと、体力つけておかないと・・・
何てたって、もうおじさん歳だからね」
『でも・・・雑渡さん
すっごく元気だもん。若いよ〜』
「それは桜を満足させる為
日々体作りを休まず
頑張ってるおかげかな〜？」
『そうだよ・・・
いっつも満足し過ぎちゃって
私、大変なんだからね』
「ふっ・・・男冥利につきるね」
『だからね？』
「ん？」
『今日もたくさん御飯作るから
今夜もい〜っぱい満足させてね？』
「あはは・・・
じゃあ、食前に桜を
頂いちゃおうかな〜？」
『ダ〜メ〜、先にご飯。
冷めちゃったら美味しくないよ』
「何言ってんの。
桜の料理は冷めても
抜群に美味しいよ」
『本当？』
「本当」
『へへ・・・雑渡さんに
そう言ってもらえるなんて
思わなかったから・・・
すっごく嬉しいなぁ』
「・・・あ〜！！！もう！！
桜、可愛過ぎっ！！！」
『や〜ん、雑渡さんもカッコいいよ』
「いい加減にして下さい！！！！！」
「『えっ？』」
「ここをどこだと思ってるんですか！！」
『どこ、って』
「いつものカフェ」
「そうです！！
ここはカフェです！！
公共の場なんですよ！？
何を人前でイチャイチャしてるんですか！
そもそも、課長は
もう少し自重して下さい！！！」
「ねえ、尊奈門は何を
そんなに怒ってるの？」
「捕まっても知りませんよって
話をしてるんです！！！」
『ねえ、尊奈門さんの大声の方が
周りの人に迷惑なんじゃないですか？』
「えっ！？」
「そうだね・・・
今すっごく注目浴びてるんだけど」
「いや、あの・・・そんな・・・」
「桜、そろそろ帰ろうか」
『うん！
今日はね〜、雑渡さんがこの前
食べたいって言ってた
肉じゃがで〜す』
「へ〜、覚えてくれてたんだね」
『もちろん。
雑渡さんの言葉は
ぜ〜んぶ、ちゃんと覚えてるよ』
「ちょ・・・もう、本当・・・
可愛すぎて、私ヤバいんだけど」
『ふふっ、私も雑渡さんカッコ良すぎて
ドキドキだよ〜』
「だからっ！！！
イチャつくんだったら
二人っきりでして下さい！！！！！」
〜終〜