final fantasy

□惹かれる言動
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『FF6〜セッツァー×ティナ〜』





笑い合う仲間。

私も嬉しく思う。

でも・・・

その気持ちを全て理解することが

できていない自分に気付いている。

楽しい、嬉しい

という漠然とした気持ちは

私でも分かる。

でも、細かな気持ち

入り組んだ心までは

私には分からない。

私に知らないことが多すぎるから

・・・きっと、そうなんだ。







「はぁ・・・相変わらずお前は

突拍子もないことを考えてんのか」



「え?」



「俺だってアイツらの全部が

分かっちゃいねえんだ。

だいたい、ソイツのことはソイツにしか

全てを理解することができねえ。

下手すりゃ、自分のことでも

分からねえこともある」



「・・・自分のこと、でも?」



「ああ・・・

お前も、そうじゃねえのか?」



「・・・・・・私、も?」



「ああ」







目の前の彼の言葉が

スルスルと心に入り込んでくる。

私もそう思うから。

私は私のことを全部分かっていない。

分からないことの方が多い。

それでも、知りたいから

知らないといけないから。

私は私を知る為に

できることを頑張ろうと思う。







「お前が自分を知ろうとする

・・・それは、アイツらに対しても

言えることじゃないのか?」



「みんなにも?」



「ようするに、だ。

今知らない、分からないなら

これから知れるように

頑張れってことだ」



「頑張る・・・」



「・・・俺が言いたいこと

分かったのか?」



「頑張る・・・・・・うん!

セッツァーのこと理解できるように

頑張る、ね!」



「・・・何で俺限定なんだ」







何故かって・・・

それは、私にも分からない。

でも、すごく、そう思ったの。

あなたのことが知りたいって。

みんなを知りたいって思ったのも

きっかけは、あなたのことを

もっと理解したかったから。

だから、この想いの意味が分かるまで

あと少し待っててね?










〜END〜


 

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