final fantasy

□少しの息抜き
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「・・・・・はぁ」   

        

「ねぇねぇ、コレとコレ、どっちが良いかなぁ?」   

         

「・・・・・どっちでも」   

         

「もう!ちゃんと答えてよ、カイン!」   

   

   

           
旅の途中に立ち寄った街中。

戦い続きで疲労しきっている体を休めるために

2〜3日はこの街に滞在することになった。   

宿の部屋もとり夕食までには時間がまだまだある。           

夕食までの時間は皆それぞれで過ごすことにした。              

セシルとローザは散歩に出かけ

エッジは余程疲れていたのか

部屋に入るなり寝てしまった。   

               

            

   

「さてと、俺は買い出しでもして来るか・・・」   

   

           

           

この旅ではカインが金銭の管理を行っている。 

一応他の仲間も管理を担当したことはある。

セシルは、優しすぎるというのか・・・

仲間が欲しいというものを

次から次からへと買いあたえてしまい

すぐに金欠になってしまった。    

ローザは、人に厳しく自分に甘い・・・。

というのも、仲間が欲しいものは

本当に必要なのか嫌というほど吟味して結局買わない。           

しかし、自分の欲しいものは

いろいろと理由をつけて仲間を黙らせて買ってしまう。

エッジにいたっては、考えなんてあったもんじゃない。         

今ある金銭を一気に全部使ってしまう。

リディアは、まだサイフを任されたことはない。   

結果、一番全体を見渡せ理解し        

計画的に使用するカインが担当することになった。   

       

       

        

「カイン」   

       

「ん?どうした、リディア」   

        

「今から、何か予定ある?」   

        

「いや・・・買い出しに行くぐらいだが・・・」   


「あの、ね?・・・買い出し

一緒に、行ってもいい?」   

          

「?ああ、別に構わない」   

   

   

          

そして、現在にいたる。   

          

           

           

「買い出しに一緒に行くなんて言うから

おかしいとは思ったんだ」   

           

「ねえ、カイン!」   

           

「・・・今度はなんだ?」   

   

         

           

カインは溜め息を一つ吐き嬉しそうに   

自分の名を呼ぶリディアの傍に近寄った。   

買い出しに出てきた2人は武器・防具の店に行き

道具屋でもいろいろ不足品を買い足した後

街中を見てまわっていた。

その時リディアがある店の前で止まった。

雑貨屋のようで

いろいろな小物なんかが店内に並んでいる。

カインが見てもいいと言ったとたんに

店内に駆け込みいろんな品物を

目を輝かせながら見ていた。       

そんなリディアの姿に

カインも苦笑を浮かべつつ優しく見つめていた。

しかし、それもつかの間のこと。         


この店に入ってから、かれこれ2時間。

カインは、そろそろ宿に戻りたいと思っていた。   

   

          

           







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