final fantasy
□拝啓、愛する人へ・・・
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ーこんな風に、手紙を書くなんて・・・
初めてに近いかもしれないー
〜いつも顔を合わせてるのに
手紙で改めて気持ちを伝えるって、照れるね〜
ー未だに信じられないんだ
あんたが俺の隣で笑ってくれていることがー
〜私、まだ、夢を見てるみたい
そう思うことがあるの
貴方の隣にいるなんて〜
ーどれだけ面影を追い続けても
どこにもいないのだと・・・
追えば追う程、その現実が突きつけられて。
苦しくて、痛くて・・・
それでも、探すことを止められなかったー
〜この星が救えるのなら
貴方を守れるのなら・・・
星へ還ることも、抵抗なく受け入れられる
そう、思ったのに。
全然、そんなこと、なかった〜
ー傷ついてもいい。
どんな苦しみだって耐えてみせる。
だから・・・会わせてくれ、と・・・
何度願ったのか分からないー
〜傷つき、壊れそうな貴方を・・・
ただ見守ることしかできない。
こんなにも、後悔する、なんて
思わなかったわ〜
ーだから・・・あの日ー
〜だから・・・あの日〜
ー・・・エアリスに・・・ー
〜・・・クラウドに・・・〜
ー再会できるなんて・・・ー
〜もう一度、会えるなんて・・・〜
ーこの腕の中に抱きしめられるなんて・・・ー
〜優しくも大きな手に包まれるなんて・・・〜
ー幻か、それとも、夢なんじゃないか・・・
そう思ったー
〜でも・・・夢じゃない。
今、私は、貴方に、触れている〜
ーあんたの温もりが、香りが、感触が・・・
生きていると、教えてくれるー
〜貴方の温もりが、香りが、感触が・・・
生きていると、教えてくれる〜
ーこんな奇跡が起きるなんて・・・
でも、俺とあんたの心が通じたから
起こせたものなんだって、信じていいよな？ー
〜いつの間にか寄り添っていた
私達の心が・・・願いを叶えてくれたのよね〜
ーあんたが俺の傍にいてくれるなら・・・
他には何もいらないー
〜貴方の隣で一緒に歩いていけるのなら・・・
他には何もいらないの〜
ー・・・でもー
〜・・・けれど〜
ーもし・・・望むとすれば、ただ一つー
〜もし・・・望むのなら、一つだけ〜
ーエアリスと・・・ー
〜クラウドと・・・〜
ーこれからも共に在り続けたいー
〜一緒に歩んでいきたい〜
明日も、来年も、その先も・・・
この未来が続きますように。
〜end〜