Liberamente
□3/sideA
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「・・・。」
すごく見られてるんだけど、
名前、分かりません!多分記憶喪失なんです!とか言ったところで分かってもらえるのかな・・・
「答えられないなら・・・撃つわよ」
『ヒイイ!!!
撃たないで!・・・お願いです!ちゃんと説明するので!』
そう必死に懇願すると向けていた銃を下に下ろしてくれた
しまってくれないのね・・・
『実は・・・』
「「「え!!!」」」
ロイの執務室にいた面々は少尉の話を聞いて目を点にした
「中佐!だから言ったじゃないですか」
「・・・衝撃だな、記憶喪失とは」
ロイは顎に手を当てて何かを考えている
「本人は名前も出身地もなにも分からないと言っています
何も分からない以上、此処に生かしておいておくわけにはいきません」
「・・・だからって殺すんスか!?確かに怪しいけど、善良な市民だったら殺すのはまずいんじゃ・・・」
「この件は私が全責任を持とう」
「「「中佐!?」」」
ロイは座っていた椅子から立ち上がり面々に堂々と伝える
「ただ、私も完全に信用したわけではない
彼女のことを調べろ
分かったことはどんな些細なことでも私に報告するように」
見えないところで物語は進んでいく