Liberamente
□5/sideB
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『どうしても。中にいれてください!』
「一般人の君を通すわけには行かない」
『尊い命が・・・ニーナとアレキサンダーを助けなきゃいけないんです』
タッカー家の前は軍人が見張っていてどこにも入る隙がない
『どうしても、一目でいいからニーナにあわせてください!!・・・お願い』
ここで折れたらニーナとアレキサンダーはお終いだ
深夜11時
普段なら人の通りも時間に軍人がぞろぞろ見張っているために普通の人間(私)がいると完全にアウェー
子ねずみ一匹逃がすまいと抜かりなくどんな小さい穴にも配置を付けているから、
小技が通じるとは思えないし・・・
「もう夜中だ、あきらめて帰れ」
『この、堅物男どもめ!!!』
「はああああ!?」
相手の油断を生み出して隙を突こう作戦を
いくつも立てたのに片っ端からうまくいかない
「ニーナちゃんも、もう寝ている時間だろう また、明日会いにこればいいさ」
『いやです!!!今日じゃなきゃ駄目なんです』
すると、軍人のひとりがあきれた顔で銃をむけてきた
「うるせえ、退かなきゃ撃つぞ」
『・・・退くのはあなた達・・・力ずくでも此処を通らせてもらう』
両手を合わせて地面に手を叩きつけようとしたところで、
ドン
首筋に技をかけられてしまった
(助けられなかった・・・・)