Raddrolcendo

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「御幸くん、私・・・ずっと御幸くんのことが好き・・・」

「ごめん。俺、いまは野球のことしか考えられない」



―――――見るつもりなんて無かった

偶然通りかかった人気のない通路で
御幸は告白されていた




『御幸、はい』
「おー、さんきゅー」
いつもよりそっけなくお茶を渡してしまった
きっと御幸は気づいてない

「どうした!めずらしーな!お前、御幸と喧嘩したか?ヒャハァ!」
それを見ていた倉持が私に絡んでくる
倉持にもお茶を渡すと一気に眼の前で飲み干してしまう

『喧嘩はしてないけど、ちょっと切なくなってるだけ』
「・・・お前、もしかして今日の御幸の「波風!おかわりくんね?」・・・あぁ」

タイミングよく(悪く?)御幸が近づいてきた
私と倉持の間で変な間が発生する

『倉持!多分倉持の予想当たってるよ!
 御幸!ちょっと待ってて』

倉持に吐き捨てて席を立つ
不覚にも、泣きそうになってしまった


あまりにも暢気だったから・・・
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