長編

□第1話
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少女を守るように゙俺の後ろにいろ"っと右手を出して、左手に剣を構える。


「女1人に兵2人で襲うなんて最低だろ!!」

「むっ!こいつは…逃げ出したと思っていたが自分から捕まりに来るとは」

少年に一番近くにいた1人の兵が薄笑いを浮かべる様に剣を抜く。


「おい!!こいつは無傷で捕まえろって団長が言っていただろう!」


もう1人の兵が慌てた様子で仲間の剣を降ろす。
なにやら話し込んでいる兵の隙を見て少年は少女の腕を掴み逃げようとしたが、どうやら応援が駆けつけ完全に逃げ場を失った。


「悪いですが…この先には行かせません。エステリーゼ様お戻り下さい」


しかしエステリーゼっと呼ばれた少女は首を縦には振らず左右に揺らして「行かせて下さい」としか言わない。
このままでは捕まる!!
そう冷や汗を掻いた2人の脇を鋭い衝撃波がすり抜け、兵の1人に当たり、また次にと第二波、第三波っと兵を倒していく。
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