短編
□過去拍手文
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アビス学園に通う朱い髪をした少年【ルーク・フォン・ファブレ】
彼は学園が終わり家に帰ろうとしたが小降りのせいで帰れずにいる。
(傘持ってくればよかった)
朝、兄に散々傘を持って行けって言われたにも関わらず傘を忘れた自分に呆れる。
後悔していても雨は止まない!!っとルークは雨が酷くなる前に帰ろうと一気に走り出す。
…しかし、ルーク家に着く前に激しさを増した雨によって途中雨宿りをするはめに。
「…俺、帰れっかな?」
ルークは呟くも雨によって消され、しかも周りには酷い雨の為、人が全く通らない。
ブルッ
やはり鞄じゃ身体は守れず、ずぶ濡れ…
両手で包むように腕を擦りしゃがむ。
そこに差し出された一本の傘。
「大丈夫か?」
顔をあげれば見慣れない顔。
でも傘を差し出してくれた彼の漆黒の髪に、綺麗な瞳。
思わず見とれた…
これが『彼』との出会い。