main.R HarryPotter
□時を越えた少女... ※必読
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You side....
「僕はハリー。 ハリー・ポッターだよ」
ジェームズにそっくりな男の子は綺麗な瞳を丸くしてそう言った。
思えば、瞳はリリーにそっくり。
「君の名前は?服からするとグリフィンドール生だよね。
でも.... 君とは1度も会ったことないよ」
辺りを見回せば、ここはグリフィンドールの男子寮のようだ。
寝起きで霞んだ思考を働かせて確認すると、部屋のドアが開いた。
「ハリー僕を置いてくなんて 君ひどいよ!」
部屋に入るなりハリーに叫んだ赤毛の男の子。
どんどん近づいてきた彼は私の存在に気づいたようで 一瞬息を呑んでいた。
「君...こんな可愛いガールフレンドがいたのかよ。それなのに僕に教えないなんて.....」
「が ガールフレンドだって!?違うよ 彼女とは初対面さ!!」
ひどくショッキングな顔をした赤毛の男の子の発言に慌てるハリー。
こんな状況だが、彼らのやり取りに笑いが込み上げた。
「ふふ、こんな時にごめんなさい。
私は**・**」
そう私が言うと2人はお互いに目を合わして首を傾げた。
「聞いたことないよ僕」
「僕もだ」
私も2人と会うのは初めてだ。
2人ともグリフィンドールの制服なのに.....。
ハリーは言い終わると私に視線を戻して悩ましげに言った。
それが全ての答え。
私の不可思議な出来事を物語っていた。