main.R HarryPotter
□元気でるよねチョコレート...RM's1
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「リーマス?」
相変わらず停止したままの僕に肩を竦めた彼女は ポケットの中から何かを取り出し 悪戯に笑って僕に投げた。
「食べるといいわ 元気が出るから」
僕がキャッチしたのを確認すると、そう言い残して自室に向かっていった。
「お前なにもらったんだよ」
「馬鹿だなーリーマスと言ったらあれしかないだろう」
ジェームズの言葉はいちいち謎かけのようだな。
少し落ち着いてきた脳が少し冗談をかます。
ゆっくり手を開けば微かな甘い香り。
そうチョコレートだ。
「確かに元気でるかも」
掌のチョコレートを見て緩む口元を抑えられなかった。
無性に嬉しくて
そして胸が鳴った。
「にやけてるとこ申し訳ないんだけどさ。君の想い人が用があるようだよ?」
クスクス笑ってそう言うジェームズの指先を辿れば数メートル先で**が突っ立っていた。
「どうしたの**?」
目が合うなり、顔を真っ赤にして俯く**。
「い....いやぁ、恥ずかしいこと言ったなって」
「え、どれのこと言ってるの」
「う、聞かないで」
やっぱり僕の想い人は最高だ。
そのやり取りに**以外は大笑いした。
いつまで経っても笑ってる僕らに彼女は怒ったけど、すぐに嬉しそうに笑ったんだ。
「リーマス笑ってくれてよかった....」
どさくさにまぎれて君が呟いた言葉。
ちゃんと僕には聞こえたよ。
誰よりも僕らに優しい君。
妬けるけど、そんなとこが大好きなんだ。
思考回路がたまに読めないのは厄介だけどね。
fin.