Black Moon

□No.187
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「いよいよ潜入…か…」

「ビビってるの?ルディ」

「うん。ちょっとだけ」

みんなが息を呑んだ。

「え〜?何ソノ反応〜?」

ちょっと怒るよ。失礼だなっ

「珍しいな…お前がそこまで恐怖心を露わにするなんてな」

「何でだろうね…ボクにも分かんない。でも、この国はダメだ」

「何が?」

「ボクの勘がそう言ってるだけ。気にしないで」

「みんなも気を引き締めろよ。これから行くのはNGL。生易しいとこではないからな…」


















いよいよNGLの関所まで来た。
ここでは皆、検査をされる。

化学繊維やプラスチックや金属らしき衣服は即没収。
かなり厳しい。ボクのお気に入りのブーツはダメだろうな…












「ルディ、行きましょ」

スピンに二階へと誘われた。

「えっ?ルディは必要ないんじゃないの?」

素直なゴンが尋ねてきた。
即座にキルアがゴンの首に腕を回し

「あのなぁ、お前まだ気づいてねーの?アイツは女だよ」

「うそ!!?」

「ウソじゃねーよ。オレもさっきカイトから教えてもらった」

キルアは舌を出した。
そこにゴンが「ずるいよ〜」と言いながら追いかけていった。
ー二階ー

「ねぇスピン」
「ん〜?」
「ボクってそんなに女のコに見えない?」
「…見えないというより分からない」
「わからない…?」
「そう。顔は中性的だし体型がすごいボンッキュッボンッてなってる訳じゃないからね。ま、あたしは別に気にしないけどね」
「ボクもだけどね☆」
「何よソレ。気ぃ使って損した」
「へへへ」










着替えが終わった。何だよ、もう…ヘアゴムも取る何て聞いてないよ!くそっ…



「あらカワイいじゃん。カイトの彼女みたいだよ」
「そ、そう?」
「照れてる照れてる〜笑」
「照れてないよ?嬉しいだけ」
「あっそ。早く行きな。あたしは行けないからね」
「分かった。じゃ行ってくる」
「気をつけてね」
「うん」

後ろでスピンのガムが割れる音がした
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