忍者日和
□新入生
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「ここが忍術学園か…」
「それにしても大きいわね」
「姉上、突っ込む所、違うんじゃないかなぁ?まず看板じゃぁないですか?」
「あら、そうお?」
「そぉです。まず忍者がこんなに大胆に名乗るなんて…」
「それほど腕に自信があるのよ。御免ください」
あ、姉上はいつも大胆だなぁ…
もう入ろうとしてるよぉ
「はい、どなたですか?」
扉のむこうから、ちょっと緊張感のない声が聞こえた。
「あの、新しく職員になる桜と申します」
「あぁ先生でしたか」
一人の少年が出てきた。
身長は僕の方が高いかなぁ…
「じゃ、入門票にサインを」
「はい」
姉上のつぎにサインをした。
「学園長先生に会いたいのですが、どちらにいらっしゃいますか?」
うわ出たぁ!
姉上の甘え女の術!
甘い声を出して相手を油断させ自分の虜にする術!
いつ見てもおっかないなぁ…
「///え、あ、学園長先生なら、ここを真っ直ぐ行かれるとが年長室に通じますよ」
ありゃりゃ、術に入ったなコリャ。
「どうも、ありがとうございます」
姉上と一緒に礼をして早速、向かった。
「しっかし広いなぁ」
「探検は後にしてちょうだい」
「心の中読めるのかよ…こっわいなぁ…姉上は」
「お黙り」
いやマジで怖かった。