Papet Girl

□満月
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「…どこにもいないのかな?」


キラーを見つけられない。
さっき来たお店のはずなのに。

「あ」


地面を見ると血の跡があった。
何かを引きづったような跡だ。



これを辿れば答えがあるような気がした。
いや。
辿らなくちゃいけない。





























「…やっと…見つけた…!!」

「…」


キラーの武器はどうやら鎌らしい。
服が鎌が
血だらけだ。

赤黒くなっている。
察するに少し時間が経っているようだ。


キラーはじっと立っていた。
仮面のせいで視線がどこにいっているか分からない。


「…怖いか?」

…?

「…おれを嫌いになったか?」


「え」


「何だよ。それ」
「いや・・・そんなこと気にしてたの?」
「そんなんこと…」

「私はあなたを怖いなんて思ってない」

「!」

「むしろ」

仮面がこっちを向いた。

「カッコイイと思ってるよ」


「ッフー・・・」

「あれ?何この空気」
「いやむしろ告白してくれるのかなって期待して損した」

「そんな軽いヤツじゃないよ」

「そうだな・・・次は言わせて見せるからな」

「言わないよ。きっと」
 

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