Papet Girl

□虚像
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「ねぇホラ、あの子だよ」
「え?ウソぉ?あっアレね?」


今となっては前のことが思い出せない。
だけど良い思い出だったと断言できる程の自信は私には無い…

こんなトコロ早く出たかった

みんなが私を見て指差し陰口を言った

私が他の人より劣っているワケでもなく
勝っているワケでもなく
ただ ただ普通だったのにイジメの対象になった理由は全員に聞いても『分からない』と答えるだろう













私は空手部に入っていた

全員に嫌われていた

いや…ただ一人だけ私に話しかける人がいた

「おっ今日はいるね!○○!!」

私はこの時何て呼ばれたか覚えていない…
この人だけが私を受け入れてくれたのに…


「何、仏頂面してるの?ホラ練習始めるよ!!」

可愛い人…
私に渇を飛ばしている姿は実に微笑ましい。







私に『あの人』と会える日は来るのだろうか・・?
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