Papet Girl
□虚像
1ページ/4ページ
「ねぇホラ、あの子だよ」
「え?ウソぉ?あっアレね?」
今となっては前のことが思い出せない。
だけど良い思い出だったと断言できる程の自信は私には無い…
こんなトコロ早く出たかった
みんなが私を見て指差し陰口を言った
私が他の人より劣っているワケでもなく
勝っているワケでもなく
ただ ただ普通だったのにイジメの対象になった理由は全員に聞いても『分からない』と答えるだろう
私は空手部に入っていた
全員に嫌われていた
いや…ただ一人だけ私に話しかける人がいた
「おっ今日はいるね!○○!!」
私はこの時何て呼ばれたか覚えていない…
この人だけが私を受け入れてくれたのに…
「何、仏頂面してるの?ホラ練習始めるよ!!」
可愛い人…
私に渇を飛ばしている姿は実に微笑ましい。
私に『あの人』と会える日は来るのだろうか・・?