Dolly Girl

□Wait
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「あ…」

頭が軽くなった。
それは髪を切られたという意味。
髪はウチの誇りであると共に、家族の形見。
その『大切なモノ』を守ってくと誓ったのに…

「何で泣いてるの?」

まるで小さい子に尋ねるように黒髪の男がウチに言った。

「…」
「?」
「も…」
「!」
「よくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくも!!!!!」

溢れ出す怒り、憎しみ、悲しみ、自責の念。

「死ねェェェ!!!」

こんな事、言うハズじゃなかった。
こんな事、するハズじゃなかった。
でも体が思わず動いた。
脳が直接、ウチに教えてくれる。
ウチの『ホントウ』のちから。












「あ-あ…死んじゃったか…」

黒髪の男は依頼主を足で突付いてる。

「キミすごいねぇ。オレ初めて見たよ。そんな能力」
「黙ってよ。ウチにもう生きる資格はない」
「?」
「だからウチも死n「だったらさ」

黒髪の男が遮る。

「殺し屋にならない?」
「?」
「キミの能力、無くすには惜しいからさ」

ちょ、ちょっと待ってよ。
これってプ、プロポーズ…?
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