隣で寝息をたてている○○の顔を見ていると、自分が戦国の乱世を生きていることを忘れてしまいそうになる。 幸せ、というのは心を満たしてくれる最高のもんだと思うが、失った時には奈落に突き落とされるような絶望が伴うわけで。 俺はただ、○○を絶対に失いたくないと願うばかりだ。 そっと髪を撫でると、○○はゆっくりと目を開けた。 「元親……?」 「わりぃ、起こした」 「ううん、いいよ。それより、なんでそんな顔してるの?」 ○○はそう言って眉を下げる。多分俺もそんな顔をしているんだろう。 「考え事してた」 「…悲しいこと?」 「悲しい、かな。わからねぇ」 ○○の背中に腕を回し、自分の胸の中に抱き寄せる。それに答えるように○○も俺の背中に腕を回してきた。 ああ、幸せだ。 「○○」 「なに?」 「愛してるぜ」 「……私も、愛してるよ」 「っ………」 いつも俺が愛してると言うと顔を赤くして、それを紛らわすように俯いてしまうのに、今は俺の顔をまっすぐ見つめてふにゃりと笑顔を浮かべている。 しかも少し乱れた寝間着の胸元からは谷間が見えている。 何だよこれ、可愛すぎやしねぇか? 先程までわりと真剣なことに働いていた頭は、一瞬にして雄の頭に切り替わった。 「○○…悪い…」 「?」 抱き締める腕に力を込めると体がさらに密着する。 すると○○は俺が謝ったわけがわかったのか、俺のものが当たった腰を引いた。 「もぉっ…!さっきも…したのに…」 「○○が可愛すぎるのが悪いっつーか…」 「私は悪くないもんっ」 ふいっと俺から目をそらしてしまう○○。 ついさっきちょっとばかし激しくしてしまったのもあって、俺からは強く求められない。 しかし、このままでは、きつい。 「…ちょっと、厠行くわ…」 仕方ない。虚しいけど一人でしよう。 そう思って○○を離し、布団から出ようと体を起こすと、何故か○○も起き上がった。 「…どうした?」 「そのまま」 「ん?」 「そのまま。動いちゃダメだよ」 ○○はそう言うと俺の前まで移動して俺の寝間着の帯を解き、しまいには褌の紐まで解いてしまった。 「なにして」 「だって…私がいるのに一人で慰めさせるなんて、できないし…」 「ちょっ…」 俺のものを口に含み、先端に舌を絡ませられる。 あまりさせたことがないせいか、たどたどしい舌使いだ。でもそれがなんだか愛しくて、俺は○○の頭に手を乗せた。 「無理、すんなよ。手でもかまわねぇから…」 「ふっ……んぅ…」 口の奥までものを含んで、吸い付きながら頭を上下させる。 目尻に涙を溜めながら一生懸命俺に奉仕する○○を見ていると、『強く求められない』という遠慮が消えていってしまう。 「○○」 「んぅ…?」 「寝間着脱いでさ、俺の上またがって?」 「…?」 「俺の顔の方に尻向けてまたがって」 「っ……そんな…無理だよっ」 「お願い、な?」 そう言うと、最初はかなり躊躇していた○○だったが、俺が引かないだろうと諦めたのか首を縦に振った。 俺が寝転ぶと、○○は寝間着を脱いで俺の言った通り上にまたがってくれた。 そっと秘部に触れると濡れているのがわかった。 「俺の舐めてるだけで濡れた?」 「言わなっ…でっ……」 ○○の腰を掴んで秘部を自分の方に引き寄せて割れ目に舌を這わす。 「んんっ!」 「ほら、口は疲れるだろうから手でしてくれよ」 「わかっ…たから…舐めないでっ…」 ゆるゆると俺のものを扱きながら、震える声でそう言う○○の姿を見ていると、どうしようもなくいじめたくなる。 「わかった」 「んっ…ありがとう…」 俺をイかせようと先程より強く扱きはじめたのを確認してから、俺は濡れているそこに指を挿れた。 「ゃぁっ…!?」 「舐めるのはダメなんだろ?」 指をもう一本挿れて出し入れしてやると、いやらしい水音が部屋に響く。 「指もっ……ダメぇッ…」 「聞こえねー」 「やっ…もっ…ちかぁっ…」 「手、動いてないぜ?俺をイかせたらやめてやる」 それを聞いた○○は再び扱き始めた。中の良いところを執拗に刺激してやると、手に強弱がついていい感じだ。 「はぁっ……いいぜ…」 「んんっ、やっ…元親…ダメっ…あぁあっ…!」 ぐちゃぐちゃのそこを見ていると、ここを指じゃなくて○○が扱いているものでめちゃくちゃにしてやりたくなった。 「……○○、ちょっと止めろ…」 「なにっ…?」 指を抜き、○○の体を上からのかして自分が馬乗りになる。 「挿れたい…」 「……いいよ、私もっ…して欲しい…」 いつもより積極的な○○の態度に、俺はいつも以上にそそられて、ああもうこれは手加減できねーななんて思った。 「いくぜ?」 ものをあてがい、中を一気に貫いた。 「んっ、アァァッ!!」 ○○は体を海老反りにし、中を激しく締め付けてきた。 「おまっ…締めすぎだろっ」 「はぁっ…ぁっ…だってぇ…」 「そんな締め付けても、すぐにはイかねーぜ?」 腰を掴み、奥を激しく攻め立てると○○は敷き布団をギュッと掴んで突き上げるのと同時に声を上げた。 「あっ、あ、あぁっ!!」 ギュッと閉じた目から涙が流れていく。俺はそれを拭ってやり、一旦動きを止めて頬に口付けた。 「○○、やっぱお前最高。愛してるぜ」 「はぁっ…ん、私も、愛してるよっ…」 「ありがとよ。…じゃ、そろそろっ…」 再び激しく奥を突き上げはじめると、中の締め付けはさらに強くなった。 「やべぇっ…それ…イキそう…」 「いいよっ…私も、もうっ、無理かもぉっ…!」 ひたすら腰を打ち付けながら、○○に深く口付けると腰をビクンと跳ねさせ、中は俺のものを食いちぎらんばかりに締め上げた。 「んっ…ンンーーーッ!」 「っ……く…」 ○○の中に欲望を吐き出し、ゆっくり唇を離す。 息を乱し、うつろな目で俺を見る○○は何とも言えないぐらい色っぽい。 「悪かったな、無理させて…」 そう言うと○○は首を横に振って微笑みを浮かべた。 「ちょっと疲れるけど、元親に抱かれるの…幸せだし」 「…可愛いこと言いやがる」 それから、疲れきって俺の腕の中で寝息をたてる○○を見て、また「絶対に失いたくない」なんて考えてる俺がいる。 END アトガキ 久々にあまーいの書いたら「うわぁぁぁぁ」ってゾワゾワしちゃいました。 読むのはいいけど、書くのは苦手な甘い話(笑) 優しいけどちょっと意地悪なアニキがいいなぁと思いながら書いたので楽しんで頂ければ幸いです。 |