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《謙也視点》





白石より少し前を歩きながら話しとった俺は
肩に何かがあたった感覚があった...
前を見ると、長い黒髪の女がおったんや...
ぶつかったんやと気づいた俺は、慌てて謝った...





謙也「なんやねんコイツ!!」





女は、俺と目を合わせると‥
睨みつけ、チッと舌を鳴らしおった...
‥‥ホンマなんやねん!!
見た目おしとやかやのに、やっとることチンピラやん...





白石「どないしたん、謙也...??」





俺の後ろから声をかけてきたんは白石...
聞いてや白石〜、って俺は近所のオバハンか!!
言うてる場合か!!ホンマ聞いてや〜





謙也「どないもこないもないで、白石!!」





そう言いながら俺は、横に来た白石の方を向いた...
せやけど白石は、俺に話し掛けてきよったくせに‥
こっち見向きもせえへんねん....





謙也「ちょっ、聞いとるん白石??」





なんや白石は上の空って感じやった...
んなこと思っとったら、俺とぶつかった女が‥
後ろにおった男の背中を押して、行ってしもた!!
待てや!!まだ謝ってもらってへんっちゅーねん!!
って、無視かいな!!‥‥‥なんやねん、あの女...









 
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