ルーニーと魔法の物語

□ルーニーと心理の秘宝2
1ページ/9ページ

その日の夜のことでした。
ルーニー達、全ての生徒達はこの学園の宿舎を利用しています。一人に一つずつ部屋を与えられ、質素な作りですがふかふかのベッドを提供することにかけては、
非の打ち所のない、安心して安らぎ得ることの出来る場所のひとつでもありました。
就寝時間は特にありませんが、まだ慣れない生活で他の生徒たちは皆、一様に眠りについている時間のこと。
木のドアが突然音を立てました。それは訪問者がドアの目の前で立ち止まり、術を施すことによって、相手側の呼び鈴が鳴る様に取り付けられております。
寝巻きに着替え、うとうととしていた意識の酷く薄い中でルーニーはやっと小さな声を出すことに成功します。

「どなたですかー?」
「ちょっといいか?」

その声は紛う事無き、例の転校生のルカでした。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ