蕾が咲いた

□弐
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場所が替わってここは新撰組の屯所の一室。
もちろん(?)ランボを含めた幹部が集まっている。それに千鶴もいる。この部屋に来るときちょうど居合わせたんですよ。それでなんだかんだあって今ここにいる訳


「君が六道君のファミリーかい?」

「はい、ランボと言います」

「そうか、私は近藤勇だ。よろしくな」

「え、えぇ…(笹川氏?)」


やはり、ランボも彼が笹川兄に似ているとでも思っているのでしょうかねぇ?
僕も最初は思いましたし…


『ランボ、例のものは…?』

「ここにありますよ」

そう言って出したのは真っ白のバズーカ。(どこから出したのかが謎ですね)これに当たればやっと元の時代に戻れるんですね。まぁ千鶴に会えなくなるのは嫌ですが…


「ねぇ何?それ」

「これは…」


僕をちらっとみるランボ。
さて、どうしましょう。言うか言わないか。


『…その件に関しt』


――ボフンッ!!


やれやれ…このタイミングでくるとは。はぁ、厄介な事にならなければいいのですが。


「な、なんだぁ!?」

「うわぁああん!!」


昔のランボがここに来る時は何時も泣いている。毎度毎度煩いんですよね…だから子供は嫌いなんですよ。


ランボを抱き上げて嫌だが頭を撫でる。この髪、一体どうなっているんでしょうかね?中からいろいろなものが出てくるし…まぁそれはさとおき


『男のくせにまた泣いているんですか?』

「ラ、ランボさん泣いてないもんね!」

『バレバレな嘘をつくな』

「嘘じゃないもんね!!」


…ムカつきますね、やっぱり。落としてやりましょうか?


「ねぇ海夜ちゃん、その子誰?」

『先程ここにいたランボの少年時の姿です』

「「「「??」」」」

『…説明がめんどくさいので察して下さい』

「何の話ぃー?」

『君に言っても理解できないですよ』

「うー…ランボさんだけ仲間外れかこのやろー!!」


腕の中で暴れ出したランボ。…うざかったから落としときました。


――ごつん

「海夜!?」

「ガ、マ…うわぁああん!!」


再び泣き出したランボ。蹴りたい衝動がはしったがなんとか抑え、ため息をはく。


「大丈夫?」

『千鶴、ほっといて良いんですよ』

「で、でも…」


千鶴はほんと優しいんですね。綺麗な心を持っている。


「うぅー!海夜なんて大っ嫌いだもんねっ!!」

『ほぅ…』


そんな生意気な事を言うとは、いい度胸ですねぇ。


――ガシ
「ぐぴゃっ!」


ランボの頭を鷲掴みにして目線を合わせた。







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