蕾が咲いた
□零
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「ねぇ、海夜はまだ?」
「の、ようですね…。きっとまだ寝ているんでしょう」
「寝てるって…」
「もう夕方だぜ?」
「…仕方がありません。彼女は夜行性らしいですから…まぁ、そろそろ起きて来るでしょう」
――ガチャ
噂をすれば何とやら…。入ってきたのは今話してた海夜、基(もとい)僕の妹。
『おはようございます。皆さんお揃いで、』
今ここ(談話室)にいるのは僕を含めた守護者達、幹部とボス…。まぁ重要メンバーとでも言っておきましょうか←
「当たり前。今何時だと思ってんの?」
『ああ、夕飯が近いからか。そうですか』
「……」
…、海夜の人の話を聞かない癖は早めに直さないといけませんね。ふ、雲雀君も可哀相に。無視されて…
「海夜、今日は貴女が当番のはずですが…」
僕達幹部は変わりばんこにご飯を作っている。メイドにもしスパイ等がいて毒など盛られたら困りますからねぇ…。
『……あ、』
どうやら忘れていたようですね。
台所へと姿を消した海夜。消えたと同時にジャンニーニが入ってきた。
――バンッ!!
「皆さん!!見てください!!」
「?…10年バズーカ?…いや、違う」
ジャンニーニが持っていたのは10年バズーカ。の黒バージョン。
「…で、結局それはなんなのさ」
「これはですね、過去にタイムスリップできるバズーカなのです!!」
「ケッ。10年バズーカだってタイムスリップみたいなもんじゃねーか」
誇らしげに言うジャンニーニ。に、批判をもらす獄寺隼人。
「ち、違いますよ!!これは10年より遥か前、つまり100年〜150年前にトリップ出来るんですよ!!」
「へぇー」
「おもしろそうだな(ニヤ」
アルコバレーノが口角を上げるのが見えた。そして雷の守護者、ランボを見る。
「試してみるか」
「っひ!!」
「あ、まだ…」
ジャンニーニからバズーカを取り、ランボに向けるアルコバレーノ。
――バンッ
ランボに向かってバズーカは打たれた。
『ハンバーグ、和風と洋風どっちが…え?』
――チュドーン!!
と、思ったが、海夜が台所から出てきたため、その弾は海夜に当った。その場にはモクモクと煙りがたつ。
煙りがはれた。だがそこには海夜の姿はなかった。
(それ、まだ試作品なんです…)(((((え)))))(ちょっ、じゃあ海夜は!?)(そ、そのうち戻ってくるとは思います…)(……)
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