蕾が咲いた

□零
1ページ/1ページ





「ねぇ、海夜はまだ?」

「の、ようですね…。きっとまだ寝ているんでしょう」

「寝てるって…」

「もう夕方だぜ?」

「…仕方がありません。彼女は夜行性らしいですから…まぁ、そろそろ起きて来るでしょう」




――ガチャ

噂をすれば何とやら…。入ってきたのは今話してた海夜、基(もとい)僕の妹。

『おはようございます。皆さんお揃いで、』

今ここ(談話室)にいるのは僕を含めた守護者達、幹部とボス…。まぁ重要メンバーとでも言っておきましょうか←

「当たり前。今何時だと思ってんの?」

『ああ、夕飯が近いからか。そうですか』

「……」

…、海夜の人の話を聞かない癖は早めに直さないといけませんね。ふ、雲雀君も可哀相に。無視されて…


「海夜、今日は貴女が当番のはずですが…」


僕達幹部は変わりばんこにご飯を作っている。メイドにもしスパイ等がいて毒など盛られたら困りますからねぇ…。


『……あ、』


どうやら忘れていたようですね。

台所へと姿を消した海夜。消えたと同時にジャンニーニが入ってきた。


――バンッ!!

「皆さん!!見てください!!」

「?…10年バズーカ?…いや、違う」


ジャンニーニが持っていたのは10年バズーカ。の黒バージョン。


「…で、結局それはなんなのさ」

「これはですね、過去にタイムスリップできるバズーカなのです!!」

「ケッ。10年バズーカだってタイムスリップみたいなもんじゃねーか」


誇らしげに言うジャンニーニ。に、批判をもらす獄寺隼人。


「ち、違いますよ!!これは10年より遥か前、つまり100年〜150年前にトリップ出来るんですよ!!」

「へぇー」

「おもしろそうだな(ニヤ」


アルコバレーノが口角を上げるのが見えた。そして雷の守護者、ランボを見る。


「試してみるか」

「っひ!!」

「あ、まだ…」


ジャンニーニからバズーカを取り、ランボに向けるアルコバレーノ。


――バンッ

ランボに向かってバズーカは打たれた。

『ハンバーグ、和風と洋風どっちが…え?』


――チュドーン!!



と、思ったが、海夜が台所から出てきたため、その弾は海夜に当った。その場にはモクモクと煙りがたつ。



煙りがはれた。だがそこには海夜の姿はなかった。







(それ、まだ試作品なんです…)(((((え)))))(ちょっ、じゃあ海夜は!?)(そ、そのうち戻ってくるとは思います…)(……)





●●

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ