蕾が咲いた
□淕
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「「「「…!?」」」」
「ど、どっから人がっ!?」
彼らが僕が出した雲雀に驚いている隙に腕の縄を切って立ち上がる。
「…僕のを受け止めるなんて、やるねぇ」
『おや?刀に自信があるようですねぇ。…なら、』
雲雀の幻術を消して山本武の幻術を出した。
「きっ、消えた!!」
「こんどは違う奴が!?」
「――っ!!」
――キンッ
『……ほう』
素早い動きで彼に斬りかからせた山本武の刀を、彼はかろうじて受け止めた。一歩遅れてたらきっと怪我程度では済まないだろう…
『なかなかやりますねぇ…。…でも、まだまだですよ』
「!!!?」
彼の首筋には三叉槍の刃。
『目の前の彼(山本武)だけではなく、きちんと回りを見なければ。…もし君が僕の時代にきたとしたら、死んでますよ?』
「っ!!」
『クフフ…これでわかりましたか?僕は君達に殺されない。強いですからね』
「――おい、…さっきのやつとそいつはお前の仲間か?」
そいつといい、彼(土方)が指差しているのは幻術でできた山本武。さっきののやつとはきっと、雲雀の幻術のことだろうか。
『えぇ、ファミリーですよ。と、いっても、ここにいる(いた)彼らは幻術であって、今ここに存在しないのですがね』
「「「「??」」」」
意味が分からず全員が?マークを浮かべた。
首を傾げ、理解できずきょとんとした雪村さんはとても可愛く、まるで兎のようだ…。
「っあ、あのっ//」
『なんでしょう?』
「ち、近いです///」
彼女の頬に手をあて(柔らかかった)しゃがみ込み視線を合わせたら目を逸らされた。軽くショックを受けましたよ…←
『やはり君は可愛いですねぇ。まるでクロームのようだ』
クロームとは違う雰囲気を出しているところも、また可愛い。
「クリーム…?」
首を傾け上目遣いされました。(腰を上げたため)
……クハッ!!たまりませんねぇ!!←
(※骸の妹ですから…)
『いえ、クロームです。…こちらがクロームですよ』
隠し撮りした(←ここ重要)クロームの画面を雪村さんに見せる。髪を下ろし、着物を来て微笑んでいる姿のをね。
「綺麗っ//」
『貴女も綺麗ですし可愛いですよ(微笑』
「っ///」
『クフフ…』
「――話の途中悪ぃんだが…」
『あぁ…すみません。まだ僕の対処が決まっていませんでしたね』
「…俺は逃がしてやっても良いと思う。こいつは狂った理由を知らないんだろ」
『……』
狂った理由?…何やら訳がありそうですねぇ…
「平助、余計な情報をくれてやるな」
「やべっ!!わ、わりぃっ」
『…いえ、お気になさらず』
逆に感謝していますからねぇ。新撰組といいあの化け物といい…面白くなりそうだ。
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