追想の篝火
□第4話
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「ねぇ、小太郎って
未だに分かんないわ」
「何がだ」
「んー、真面目なのかアホなのか分からない」
「アホじゃない桂だってば!!
それに真面目だからと言って、頭が偉いわけじゃない」
納得。
「ぷ、ははは!
小太郎ってからかうの面白ッッ w」
端からみると
じゃれているようにしか見えない
銀時はそれが気に食わなかった
「‥‥おい!!」
声を出すと共に
清芽の腕を強く引っ張った
それに逆らうことなく
引き寄せられる
「な、何?」
少し驚いて
瞬きを数回繰り返した
「‥‥あ///
え、えーっと//」
清芽の顔が近くなり
先程言おうと思っていた言葉が
一気に飛んでしまった銀時だった。
「銀時くん?」
「‥‥あ、のさぁ
何でヅラは呼び捨てなのに俺には、くんってつけんの?」
ふと浮かんだ言葉だった
‥‥というか銀時が
以前から思っていた事だ
「え?それは‥‥」
そこまで深く考えた事がない
それが清芽の答えだ
「俺も、銀時って‥‥呼んで欲しい‥‥‥‥かも///」
やっぱり最後に照れを隠せなかった
しかし清芽は満面の笑み
「じゃあ銀時って呼ぶね!」
太陽のような
明るく元気な笑顔だった