[R]短編

□不幸の裏の幸福
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666って数字。



ちょっと不吉な感じがすると思う・・・・












「ねぇフラン!」




「なんですかー?
アホのロンゲ隊長みたいなデカい声張り上げて」






「う、うっさい!」





ったく、いちいち毒舌吐いて生意気なクソ蛙め!





「聞こえてますけどー」





「え!?
・・・・・ま、いいや。あのさー」




言葉の途中で私は指をフランに向けた





「あんたの、その・・・何とかリングって」





「ヘルリングのことですかー?」





「そう!
それってさー・・・666って書いてあるでしょ?」





「はい、それでー?」





「その・・・何というか、その数字って・・・・不吉じゃない?」






「・・・そうですね。」




如何にも馬鹿馬鹿しいと言わんばかりの顔だ




珍しく語尾を伸ばさない


この蛙は寧ろ面倒ごとにあったときに
語尾を止めたりする






「・・・・・・・」



私がちょっと拗ねたような態度を取ると
向こうから仕方なさそうに口を開いた





「不吉なのは当たり前ですよー。
だって666回不幸が降りかかってくるんですからー」






「げっΣ
最悪じゃない、そんなリング捨てなよ・・・」






「ミーは、不幸を不幸と感じないから平気なんですよー」





 
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