WORKING!!
□そのためのスペース
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相馬さんは変態なのかもしれないなと思う。
わざわざ見える場所に痕を残す事もそうだ。
いや、だからといって見えない場所に残せば良いのかと聞かれればそれも疑問だ。
疑問といえば、彼が見えない場所にはまるで興味が無いように痕を付ける気配すらない。
なので、相馬さんは変態なのかもしれないなと思う。
「どうしてわざわざココなんですか」
「じゃあ聞くけど、見えない場所だったら良いってわけでも無いんでしょう？」
「それは、まぁ…」
「だったらココが良いなぁ」
「・・・」
よく解らない理屈だ。
「見えない場所だったら良いですよって言えば、そっちにしてくれます？」
「えー」
ココに執着があるんじゃないか。
やはり相馬さんは変態なのかもしれない。いや、変態に違いない。
「そんな、痕付けてくれっていわんばかりのスペースだよ？むしろその為の空間なんじゃないのとすら思えてくるよね？そりゃ付けるよね？男だったら付けたくもなるよね？」
「男じゃないので解りませんし、そのためのスペースではないかと」
「じゃあ何のためのスペース？」
「それは…仕様としか」
「ほら！！」
よく解らない理屈をこねられまくるので、もうこの話題には触れないでおこうと思う。
少なくとも、私のこの部分は彼のためのものらしい。