BL

□嫌い、嫌い。でも仲間。
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正直に話しますと、私は切原くんがあまり得意ではありません。

仲間として、苦手意識を持つことがあまりよくないことも分かってはいるのですが・・・

人を必要以上に傷つける彼のテニススタイルを、認めるわけでは有りませんが賛成はできないと思います。

だからなのでしょうか・・・彼が苦手なのは。

それでも、テストの度に私を頼ってくる彼を鬱陶しいと思ったことは一度もありません。

苦手でも、私の可愛い後輩です。

たまに、彼の人懐こさや持ち前の明るさが羨ましく思えるのは
苦手意識を持ちながらも、どこかで彼を認めているからなのでしょう。

あぁ、本当に。

矛盾した心はぐるぐると回り、思考回路をややこしくするものです。

でも今は、皆さんと同じように

彼の柔らかそうな黒髪に触れて見ましょうか

“柳生先輩”と楽しそうに呼ぶ彼の頭に手を伸ばして―――








嫌い、嫌い。でも仲間。
苦手でも

彼は大切な

私の後輩です











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