BL
□マリオネット紳士
1ページ/1ページ
仁王くんはいつも悪戯っぽく笑ってて感情が読み取れないのです。
しょっちゅう私に好きだと言っているのも本心なのか・・・ペテンなのか。
その事実が苦しくて
だけど言葉に出すと、何かが崩れて行くような気がして・・・
彼が離れていくのが怖くて・・・怖くて
私の心も体も
狂うほど、彼に執着していて・・・
(コレでは、まるで人形のようだ・・・。)
彼に遊ばれ、狂わされ
それでも・・・彼についていくことしか出来ない人形的な私。
いつか、糸が切れたとき
人形のように動けなくなってしまうような気がして・・・ゾクリと体が震えた。
だけど・・・それでも彼に執着している私は、ペテンによって遊ばれているのでしょうか・・・?
不意に、部室から出て来た銀髪の彼を
私はそっと追いかけた―――
マリオネット紳士
どうか、彼のマリオネットが私だけでありますように・・・
●●