君
□整理整頓
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「じゃーん」
「…千鶴さんたらエッチ…」
朝、教室の席に着て早々千鶴に鞄の中を見せ付けられた
いつもぺったんこのその中には外の清々しい青さには似付かわしくない色と文字のパッケージが入っていて、こういうのが好きなんだ?と訪ねると、いや別に?とこれまた清々しい顔を返された
「ゆっきーはみたことある?こういうエッチなの」
「ないですけど…」
「ゆっきーも気になるでしょ?」
「うーん…」
どうやら千鶴も観た事が無いらしく、共犯者を作りたいらしい
気になる。 と大声で言えるほど他人に関心はないけれど、興味が無い。と言い切る気は微塵もない
迷った結果都合の良い言葉をつかうことにした。
「高校生ですから…」
この言葉はまだまだあらゆる場面で役立ちそうだ
「今日ゆっきーん家行っていー?」
「千鶴の家じゃだめなの?今日は悠太が…」
「ゆうたん居ちゃダメなの?」
普段ベタベタのくせに?と首をかしげる千鶴
大きく開いた鞄の口をしめてほしい。
(兄弟でAV鑑賞は無いでしょ。)
何となく教室で発していい言葉ではないなと思って、ダメですよ。と呟いた
決行日は金曜日浅羽宅になった。
自分はともかく、この女好きの千鶴がこういう物を観た事がないのは意外だった。
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