薄桜鬼
□愛をこめて
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午前の授業も終わり、昼の時間になると俺は
コンビニで買った飯を持って、
いつも通り誰にも見つからないように職員室を出て、
生徒会室へと向かう。
生徒会室の扉を開けると、
「歳三」
優しい笑顔が俺を待っていた。
「遅かったな」
目立つ金髪をなびかせ、優しく俺に微笑みかけているのは、
この学園の生徒会長である風間千景。
俺はこいつと一応恋人だ。
だが、まわりの教師や生徒に見つかっては困るため
人前ではあまり関わらないでいるのだが、
こいつがどうしても昼だけは共にとりたいと言うのでしかたなく了承したのだ。