銀魂

□君と二人で。
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「銀ちゃーん!!早く早く!!」
夏の下旬。
今日、かぶき町では夏祭りが行われていた。
周りは屋台がたくさん並び、人々が楽しそうな笑顔で夏祭りを楽しんでいた。




それと同様、この祭りを楽しみにしていたのは、桃色の浴衣を纏い、慣れない下駄をはく少女・神楽。




「ったく、祭りごときではしゃぎやがってよ」
だるそうに頭をかいて文句を言うのは糖尿病寸前、銀髪で死んだ魚の目をした、坂田銀時。


「いいじゃないですか。神楽ちゃん、あんなに楽しそうにしてますよ」
いつもみんなのツッコミ役、万事屋ではオカン的存在のこの人は志村新八。


今日はこの三人で祭りに来たのだ。


「銀ちゃん!!あっちにチョコバナナあるヨ!!食べたいアル!!」
食欲旺盛な彼女に買い物を請求された銀時は
「あ?そんな金ねーよ。」
あっさりと断った。
が、
「嘘アルっ!!どーせ後で一人で買いに行くネ!!ずるいアル!!」
恐らく過去にあったであろう事を言い、なんとしても買ってもらおうとすがる彼女に根負けしたのか、

「わーったわーった!!買ってやっからそこで待ってろ!」
あきらめて、素直にチョコバナナを買いに行く。
………まるで父親の様に。
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