銀魂

□愛の形
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「おーい、チャイナぁ」


「うるさいネ!ついてくんじゃねーヨ!!」




毒舌チャイナ娘・神楽は困っていた、というよりも怒っていた。


その理由は神楽が愛犬の定春と散歩していた途中で、
神楽が毛嫌いしている真選組一番隊隊長・沖田総悟と出会ってしまい、
何故か分からないが神楽の後をついてきているからだ。



(何でついてくるアルか!!)
神楽は苛立ちを隠せないでいた。
定春との楽しい時間を邪魔され、気分を害しているからだ。
それもよりによって沖田に。


(さっさと家に帰るネ!!)
心で呟きズカズカと足音を立てて歩いていた、その時。


「ワン!!」
「わわっ!?」
定春を繋いでいるリードがものすごい力で引っ張られる。

見ると定春が進行方向とは逆向き、
つまり沖田の方へと走っているからだ。



「定春っ!そっちじゃないアル!!」
いくら怪力の神楽でも、定春の大きさ、重さにはかなわず
リードを引っ張っても引きずられてしまう。

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