文
□やさしい音色
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何時からだろう
アンタの愛情のかけらも無い愛撫も、
暴力でしかない抱き方も、
でたらめに這うその指も
耳にかかる熱っぽい吐息も、
相変わらず鋭い眼差しも…
お互い自己処理でしかなかったこの行為を、
表情も細胞のひとつひとつがこんなにいとおしく感じる様になったのは
俺だけが胸が切なくて苦しいのは、もうたくさんなんです。
それ以上を求めてしまう俺をアンタ以外、誰が救ってくれるっていうの?
『やさしい音色』
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