Jigokudo

□温泉に行こう!
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「ソーちゃん温泉まんじゅう食べたい!!」

「あっ俺も俺もー!」

「私も是非食してみたいね、ペイルブルー」

「私に買ってこいと?!」

「ならじゃんけんで決める?」

「じゃんけん?」

「よっしゃ!じゃあいくぞー。じゃーんけーん……」

「あ」

「ソーちゃん負けー!」

「ぐっ…」

「折角助け舟出したのに……だっさ」

「う、う、うるさいっ!」

「やったー、温泉まんじゅうー!」

「蒼龍行ってこーい!」






お土産屋の店先で騒ぐわ食べ物の屋台にはすぐ飛び付くわ食うわはしゃぐわで蒼龍ははやくもげっそりし始めている

「何で私がこんなことを……」

「だから縁じゃねぇ?」

「運命だって!」

「愛だろ」

「…………」

もはやツッコむ気力もなかった





宿に帰ったら帰ったで蒼龍に心休まる暇はなかった
ただでさえいつもの倍増しでテンションが高い三人なのだ。夕食ですらまるで戦争だ


蒼龍も蒼龍で所謂普通の学生というものを体験していない分そういったハメ外しにとんと理解がなかった
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