Jigokudo
□未定
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「なんか悩み事か?」
「え?何々?なんの話し?」
いつもと違う椎名の様子に興味を抱いたのか手元の本を閉じこちらに顔を寄せてくるてつしにつられるように傍らにいたリョーチンも何事かといった様子でこちらに身を乗り出してきた
「………」
二人分の痛い程の視線をびしばしと感じながら椎名はしかたなしに口を開いた
「考え事っていうか、もし俺に竜也兄みたいな兄貴がいたらどうだったろうな…って思ってさ」
「???」
「ちょっとした夢見がちな発想してみただけサ」
「あー、でもそれわかるかもなぁ…俺も由宇ねーちゃんが本当に俺の姉ちゃんだったらとか思ったことあるもん」