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□視線の先には
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授業中、私は見ている。
先生の話なんか耳に入らない。
私はずっと、あなたを見ている。
不意に指されて、何度焦ったことか。
それでも、私は見ている。
ずっと、あなたを見ている。
なのに、たったの一度も目が合わない。
これだけ見ていれば、嫌でも目が合うはずなのに。
それは、あなたが私を見てくれないから。
あなたがずっと、あの娘を見ているから。
あなたは恋する少年の目であの娘をずっと見ている。
何で私を見てくれないの。
私はこんなにもあなたを見ているのに。
どうか、私の想いに気付いて―。
視線の先には
(私の視線の先にはあなた)
(あなたの視線の先にはあの娘)
(2つの視線が交わる日は来るのだろうか)
End.
→後書き