綺麗な華には{裏}がある。
あの薔薇のように、美しいその姿に{棘}を隠して。
触れる者に一瞬の享楽と快感を与え、
――――――欲ある者に、{天罰}を下す。
僕達は烏{crow}。
すべての生物の{汚れ}を背負う、
ちっぽけで、{孤独}の存在。
その闇に染まったカラダに、愛を望めば{天罰}が下る。
だから美しい烏など存在せず、
烏は今日も。
――――――{汚れ}を増やす。
{華}が{烏}に{汚れ}を擦り付け、
{烏}は{華}を静かに愛でる。
モウイチド、フリムイテ。
モウイチドダケ、ユメヲミセテ。
―――――モウゼッタイ、アナタシカ{愛}サナイ。
・・・なんて、嘘ついて。
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