Dream of A silver soul

□壱ノ参
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翌朝、銀時が目を覚ますとやはりそこに彼の姿はなかった。

「本当に会いに行ったのか…」

そう小さく呟き目を伏せる…

「銀さぁん!朝ご飯できました!起きてくださーい!」

そんなときいつも聞き慣れた新八の声が部屋に響いてきた。

「はい、はい、」

欠伸をしながらいつものメンツが揃う居間へと向かった。
 
 
 
 
 
「えぇ〜!帰っちゃったんですか!!せっかく修來さんの朝ご飯も用意したのに…」

「良いって良いって、それより新八。小豆とその卵焼き持って来い」

「駄目ですよ…あんたただでさえ糖尿病寸前なんだから…考えてください」

きっぱりそう言われ軽く舌打ちをする

「でも、呆気なかったある…アイツなんでここに来たネ」

「さぁな、情報収集じゃねぇの」

「情報?なんのですか?」
「んー…俺らの?」

「へ?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
街中、大通り
通りの中に一件の団子やがあった、そこに腰掛けみたらし団子を頬張る青毛の侍

「よぉ、オッサンまた会いやしたね」

その時、背後から聞き覚えのある声とマヨネーズ臭がただよってきた

『よぉ、糞餓鬼またあったな…』

「この前追われたばかりなのにまだ懲りてねぇのかいこの糞ジジイ…」

『あんなんで外歩かなくなったっらどこのヘタレ野郎だって話だ(笑)』

「あぁ、そいつは今俺の隣にいる奴でさぁ(笑)」

チキッ…

『おい、その隣の奴お怒り気味じゃねぇの?』

「あ、気にしねぇでくだせぇいつものことでぃ」

スパー…ン

沖田が言ったと同時に彼が食べていた団子が真っ二つに割れた

「何するんでぇい土方さん」

「いや、お前の団子にちょっと砂がついてたもんでな払おうとしたが思わず切っちまった」

「死ぬ土方」ボソ

「死ぬ沖田」ボソ

『おいおい、民間人がいる前で喧嘩しようなんて考えるなよ…』

殺気立つ二人を宥める侍
「「…チッ…」」

『…ふ〜…んで、なんのようだったのかな?』

「なにがだ…」

『なにがだじゃねぇだろさっきから俺のあと見張りに見張らせて俺が此処に来たのを見計らっててめぇ等出てきたろ』

「「……」」

『それで何も用はありませんって言ったらとんだお笑い話だぜ?』

少々、三人に沈黙が走った。
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