Dream of A silver soul

□壱ノ四
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静かな夜…

部屋にこだまする音

「っ…あぁ、」

「くっ…晋、すけ…」

「はっ…あ、ぅ…万…さ、い…!」

ドクン!!

「あ、あああああっ!!」








「はっ… はぁ… はぁ…」

「晋助…」

「ん…」   クチュ チュ・・・


「愛しているでござる晋助…」

「…っ…」
 
 
 
 
 
 
船内に沈む無機質な音それしか聞こえない…

甲板に出れば先ほどとは打って変わって涼しげな風が頬を掠める

「晋助…」

ふと、後ろから先ほどと同じ男の声が聞こえてきた

「なんだ…」

「いや、部屋に姿が見あたらなかったから探しに来ただけでござる」

「ふん…」

その言葉を気にすることなく前へ向き直る

「晋助」

そう言って後ろから男が抱きしめた

「拙者は晋助の事を愛している」

耳元で優しく呟く

「俺ァ、てめぇを愛しちゃいねぇ…」

それとは逆に否定の言の葉が聞こえる

「しかし、身体は正直でござるな?」

そういって、彼の着物の胸元に手を入れ…

「…っ…! 触るな!!」

「さっきのだけでは拙者は満足出来ぬ…」

「俺はてめぇが嫌いだ…大嫌いだ…!!」

「素直になることも大事でござる晋助」

「ほざけ!!」

ドンッ!

彼は男を思いっきり殴りつけその場をさっていった…。

「可愛らしいことだ…」
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