Dream of death
□プロローグ
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あるとき、
一匹の猫がいました。
猫はまだ子供でした。
猫は人にも仲間にも嫌われていました。
道を歩けば石を投げられ
食べ物を探しに裏道に行けばゴミのように猫達に追い払われ
誰も、猫を助けようとはしませんでした。
そんなときでした。
猫はある少年に出逢いました。
その少年は、
橋の下で泣いていました
猫はそんな少年に一声鳴きました。
それに気づいた少年は猫にそっと手を差し伸べました。
猫は少年の手を舐めまた一声鳴きました。
少年はくすぐったそうに笑い猫を優しく抱きしめ
『ありがとう』
と、呟きました。
猫はその言葉に熱を帯びるのを感じました。
こんな気持ちは初めてでした。
猫は何かを見つけたようた感じがしました。
嬉しくて、嬉しくて
涙がでそうになりました…。
少年は猫を家につれて帰りました。
家では、少年の家族が待っていて、優しくむかえてくれました。
猫はその家の一員になりました。
毎日楽しくて笑わない日はありませんでした。
猫はその家族が大好きでした。
その少年のことが大好きでした。
だからこそ、守っていきたいそう思いました。
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