Dream of A silver soul

□壱ノ二
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「なぁ〜…修來…」

『ん?、』

「お前、まだ高杉のこと好きなわけ?」

『!』

「あいつが、生きる道間違っててもお前はあいつを愛し続けるわけ?」

『……』

「なぁ…答えろよ…修來…」

そう聞かれ修來は無言になった
そして数秒後…
 
 
 
 
 
『あぁ…』

と、短い返事が返ってきた

「……!」

『けどな、晋介が今俺の事をどう思ってるかはしれねぇ…』

どこか寂しそうにそう呟いた

「……」

『けど、俺は一度好きになった奴を手放すようなばかじゃねぇよ…』

「はぁ〜…大層弟分思いな兄貴ですこと…」


ダンッΣ


『…っ〜…!…』


そう言い終わると銀時はいきなり修來の上に乗り押し倒した

「じゃあさ、もしあいつに嫌われてたらどうすんの?」

『……』

「いきなり切りかかってこられて殺そうとされたらどうすんの?」

『そん時は…そん時だろ?』

「!?」

『銀時…お前どうかしたの…ッ…

修來が何かを言い終える前に彼は唇を重ね舌を忍び込ませた

「……くッ…っ」

『…ッ…お、い…銀、時!!』

修來は無理やり銀時をどかし驚いたように彼を見る

『何してんだてめぇは!誘ってんのか!?』

彼はそう怒鳴り散らした
「……ね…」

『あぁ?』

「やっぱり何でもねぇ…」
『…は?…』

あまりにも呆気ない返事が返ってきて酷く腑抜け他声を出してしまった
 
ふと、近くを見ると銀時の方に酒が置いてあることに気付いた

『銀時…まさかお前、酔ってんのか?』

「あ〜ぁ?」

再び銀時を見ると少々顔が赤らめっている

『[やっぱ酔ってんのか…まぁ、じゃなきゃコイツがあんな事するわけないか…]』

修來は半ばあきれた状態で銀時を担ぎ上げ彼の部屋へと向かった
 
 
 
 
 
 
 
 
バサッ


修來は彼に布団を掛け月灯りが照らす銀色の髪を優しく撫でた

『[ガキ…]』

そう心の中で呟き万事屋を後にする



外に出て涼しげな風に当たり美しい満月を眺める
『[酒の肴にはもってこいの月見だな]』

そう思い目を細める

『[さてと、会いに行って見るか…]』

そうして彼は足を進めた
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