生物委員奮闘記

□Let's実習!
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※このお話はひとつ前の『Help me!』の続きです。
読まれていない方は先にそちらを読むことをお勧めいたします。親切設計ではないので(-_-;)









Let's実習!





俺、暁緑架

現在学園を飛出し、町に来ております



女装で!!!!!











時は数時間前にさかのぼる





「「………だれ」」

「いよっしゃああああああああああ!!」

「…おい緑架、その格好でさけぶな…」


結局、滝にはほとんど一睡もせず夜通しで女装を教えてもらった。

髪をやってくれたタカ丸さんにも感謝しなくば!!


「楽しかったよ〜緑架くんの髪さわれたしね〜」


正直怖かったけど!!
タカ丸さんの勢いに終始おされてたけど!!!

その過程にしてこの結果ありだ。
この際、細けェことは気にしない。


「…解ってるのかー?最終的に自分一人でそこまで女装できるようにならないといけないんだからなー」

「解ってるって三木!ばっちこい!」


いまなら軽くなんでもできる気がする。
マジで。


「…緑架の場合、こっからが長そうだ…」
















まぁ、そういう経緯があってだな。


今俺は町にいるわけだけど、正直困っている。

女の格好をしていれば女装、というわけではない。
そんなに簡単なものではないのだ。

要は女性がとってもおかしくない行動をとらなければならない。

それを観察してこい、というのも今回の実習の意図としてあるのだか、目下の課題は

『男をひっかける』

といものだ。



おま、
13歳そこらの子供に引っかかる男なんてろくなもんいないんじゃないのか…

考えただけでも背筋に冷たいものが奔る。


三木や滝はどうしてるかな…

滝はいったんぐだぐだと話し始めたら長い長い。
三木もそれに張り合ってほんとに…

でもまぁ、すんなり課題はクリアしそうな二人である。


喜八郎は…

課題放棄してっかな。
何もしなくても、ほいほい男が寄ってくるくらいの美人ではあるが。

タカ丸さんはそもそも一年の方の授業に出てるし。
なにそれほんとに羨ましい!

俺だって愛くるしい一年の子たちと戯れたいのに…!



んでまぁ、回り道しまくって何を困っているかというとだな、


まぁ、つまりは、



うん。

ここどこだ






って話、だ。














…………

断じて迷いグセとかないから!!!
ほんとだってば

いっこ下の後輩みたいに超常現象じゃないから

ああ。


誰かに尋ねるしかないのだよ、道を。
欲いうならばそいつに何か奢らせることができたら一石二鳥だ。

課題は、何か奢ってもらったり、物をもらったりなんかでもいいのだ。




つーことなんだが、そんな事より俺は、目の前の強面のお兄さんたちをどうにかする方が先なんだと思う。まる。



人気のない道で二人のお兄さんにガンとばされてるこの状況。

…いやーまいった。


全力で逃げればそれで終わり。
女装してようとも俺の足には追いつけないはずだ。

そこんとこだけ実は自信がある。

でも道が解らない以上やみくもに走ったら逃げれても、帰れない。


だから結局道を教えてほしいのが本音。








んで、本題



なんで俺はこの兄ちゃんたちにガンとばされてんのかね。






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