短編

□ジャスミン
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俺は新しく入った死喰い人。
闇の帝王様の部下だ。
誇り高く気品やカリスマ性に溢れる我が君は俺にとって憧れの存在になる。
いつか右腕になれるようにたくさん役に立つつもりだ。


「おい新入り、我が君の御子息様への挨拶は済ませたか?」

「御子息様…?」


知らなかった。
我が君に子供が居ただなんて。
…きっと甘やかされて育ってきたに違いない。
我が儘なやつだろうな…。


「その様子じゃまだみたいだな。屋敷を出たところに花壇があっただろう、その近くに花園があるから行って挨拶してこい。」

「はい…」


俺みたいな新入りが行ったところでどうせ相手なんかされないだろ……。

出そうになった溜め息を呑み込み、俺は先輩に頭を垂れてからその場を後にした。




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