月夜の祈り



時計の針が傾いた

紫の中の月も傾いた

紫は闇に沈んだ

誰かの意識も眠りに沈んだ

キラリ、闇に星が瞬いた

フワリ、夜風が通る


レンズ越しに眺めた世界は

宵闇に浮かぶ億千万の星達だった








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闇は紫に変わった

星達は姿を消していた

紫は白に呑み込まれた

月も白に呑み込まれた

地平線の端から黄金色が覗く

小鳥が囀り太陽に語りかけていた





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