D灰

□キミとボクの25cm
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いつも通りフラフラと教団本部を彷徨っていたボクは、自分の数メートル先に危なっかしい動きで歩いているバクちゃんを見つけた。

あまり寝ていないのだろうか。
しきりに目をこすっている。
そんな姿をカワイイなぁ、と思いながらボクはひとまず抱きつくことにした。

「バークーちゃんっ!」
勢いよく飛びつくと、恨めしそうに見上げてくる。
殴ってこないなんて、珍しい。
夏なのに雪でも降るんじゃないかと天気の心配をしていたボクは、目の前に迫る本の角に気がつかなかった。
 

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