▲ずっといつまでも▲
□水と輝き
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「あっつ……い」
燦々と照る夏の太陽の下で私は呟いた
初夏が始まるんだ
「シャワーズ、水浴びしようか」
「シャッ!」
嬉しそうに噴水に飛び込むシャワーズ
「いいなぁ…私は入れないのに」
まさかこんなに暑くなるとは思ってなかったし、着替えはないし…
それに、公共の場、遊園地の噴水で水浴びする人なんているんだろうか
「いないでしょ…はぁ」
バシャッ
「きゃっ!?」
なんと顔面に水が直撃
「冷たーいっ!もうっ…」
目の周りを手で水を拭い、
視界を取り戻す
シャワーズが楽しそうに遊んでいる
「いっしょにあそぼ」
と、言ってるみたいだ
「………」
…はっきり言って、
この光景を見て、遊ばないという選択肢を取る人は
まずいないと思う
「仕方ないなぁー…」
そう言う私の口元は緩んでいた
「少しだけだからね!」
「シャー♪」
――――――――
お昼になって、僕は遊園地へと向かった
今日もハル#の挑戦者がたくさんいるのだろう
ハル会えるかな?
「それにしても、今日、凄く暑い…」
熱中症になってなければいいけど
遊園地に入ると
、前みたいなバトルの激しい空気は流れてなかった
逆に、穏やかな、優しい空気が流れてた
……今日はバトルしてないのかな?
ってことは、ハルはいない…?
そう思ったとたんに、ハルの名前が出た
「ハル様も可愛いところがあるんですね、ふふふ」
「子供みたいで可愛い!」
「見てて和んだわ〜」
そこには、びしょ濡れになって
大人しくお婆さん達にタオルで拭かれているハルがいた
「…ハル?わっ」
僕が名前を呼ぶと、すぐさまこっちへ来て
背中へ隠れた
「ポケモンセンター、行こ…」
ハルは顔を真っ赤にして、消え入りそうな声で僕に言った