幻蝶の錬金術師
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「ん…。」
私はうっすらと目を開けた。
「おっ、起きた。大丈夫か?ななし」
エドが心配そうに聞いてきた。
「大丈夫だけど…。あたし…」
私はソファーの上に寝ころんでいた。
その上にはエドのコートが…。
「お前、貧血になったんだよ。」
「えぇ…。でももう、ぴんぴん!」
私はぐっと親指を立てた。
「そうかっ!後、この手をどうにかしねーといけねーから…整備士のとこいってくるな!」
「ん…?整備士?」
「そう、俺達の幼なじみ!」
「行きたい…!」
私はずいっとエドに近づいた。
「え、あ…近いっ!!!ド田舎だぞ…」
「ううん!全然いい!行くっ」
私は満面な笑みで言った。
「…しゃーねーな。あんまり無茶すんなよ。」
「はーい♪」
さぁ、エルリック兄弟が生まれた故郷に私達は一時帰宅します…。