幻蝶の錬金術師

□Z
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五日後

「ティム・マルコー氏の研究書の複写です」

「うわぁ…すごい。ホントにこんなことできるんだね。」

私達は感心していた。

「これ本当にマルコーさんの?」

「はい!まちがいなくティム・マルコー著の料理研究書『今日の献立一〇〇〇種』ですっ!!」

え…?
そこにいた人たち目がまん丸になった。

「『砂糖大さじ1に水少々を加え…』本当に今日の献立一〇〇〇種だわ…」

「君!これのどこが重要書類なんだね!!」

「重…!?そんな!私は読んだまま覚えたまま写しただけですよ!?」

私は軍曹の言い方などがムカついていた。

「ちょっと、勝手に怒んないでよ。まだしっかり中身見てないのにごちゃごちゃ…うっさいなぁ。」

私はキッと軍曹を睨んだ。

「ななし落ちつけって。」

エドが私の頭をポンっと置いた。

「これだから大人は嫌いなのよ…。」

私はぼそっと言った。

その意味を知るのはその先のお話。
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